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シンポジウム・研究集会の案内
2003年春季プランクトンシンポジウム
「 淡水と海洋のプランクトン研究の比較:捕食者・被食者関係に注目して 」
   
主催 日本プランクトン学会
共催 日本海洋学会
コンビーナー 花里 孝幸(信州大学 山地水環境教育研究センター)
田中 祐志(東京水産大学 海洋環境学科)
日時 2003年3月27日 10::00 - 16:30
場所 東京水産大学 講義棟32番教室
趣旨  プランクトンは淡水(湖沼)と海洋の生態系における極めて重要な構成員である。それゆえその生態は活発に研究されてきた。しかし、少なくとも日本では、二つの水界での研究は別々に行われており、研究者間の交流が活発であったとはいい難い。これには、湖沼と海洋とでは調査対象となる時間と空間規模が異なるため、必然的に研究手法も異なることが原因していると思われる。またそれ故に、同じ研究テーマであっても異なった視点から見ていることが多い。しかし、この異なった視点というのは、むしろ相手方の研究に重要な示唆を与える可能性がある。そこで、淡水と海洋の研究者間で情報交換を行って議論することが、それぞれの水界でのプランクトン研究を進展させるために必要であると考えた。本シンポジウムを計画した目的はそこにある。シンポジウムでの議論を深めるためには、淡水と海洋で共通の研究テーマを挙げることが望ましい。そこで、本シンポジウムでは、捕食者・被食者関係をテーマとし、淡水と海洋それぞれの分野においてこのテーマで活発に研究を行っている研究者が話題提供する。
プログラム
10:00-10:10 開会挨拶と趣旨説明
  上 真一(日本プランクトン学会会長)
  座長 伴 修平(滋賀県立大)
10:10-10:40 高速ビデオによる動物プランクトン行動の観察
  田中 祐志(東水大)
10:40-11:10 プランクトン群集の栄養動態と環境変化の化学量効果
  占部 城太郎(京大生態研)
  座長 石井晴人(東水大)
11:10-11:40 海産ゼラチン質プランクトン、サルパ類をめぐる捕食-被食関係
  西川 淳(東大海洋研)
11:40-12:10 クラゲ類の摂餌生態
  喜多村 稔(海洋科学技術センター)
12:10-13:30 --- 休憩 ---
  座長 花里孝幸(信州大学山地水環境教育研究センター)
13:30-14:00 動物プランクトンにみられる捕食者誘因性防御機構
  伴 修平(滋賀県立大)
14:00-14:30  中・深層性かいあし類をめぐる捕食・被食関係
  山口 篤・池田 勉(北大院水産)
  座長 占部 城太郎(京大生態研)
14:30-15:00 諏訪湖におけるゾウミジンコ属二種の季節変動と捕食者との関わり
  ・花里 孝幸(信州大学山地水環境教育研究センター)
15:00-15:30 捕食者はカイロモンを介してミジンコの個体群動態を制御する:捕食者の間接影響
  花里 孝幸(信州大学山地水環境教育研究センター)
15:30-15:40 --- 休憩 ---
15:40-16:20 パネルディスカッション:
  淡水と海洋のプランクトン研究の共通点と相違点
16:20 閉会挨拶
  田中祐志(東水大)
閉会後、同会場にて日本プランクトン学会2003年度総会を行います。
 なお、総会終了後、東京水産大学生協食堂にて懇親会を予定
大会プログラムダウンロード(pdf形式)