2005年度日本プランクトン学会シンポジウム
「現場鉄濃度調節実験と生物・化学的応答に関するシンポジウム」
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日 時
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3月27日(日) 9:40 - 16:30 |
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場 所
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東京海洋大学 楽水会館鈴木善幸記念ホール |
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コンビナー
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服部 寛(北海道東海大)
津田 敦(東京大学海洋研究所) |
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趣 旨
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1997年の京都議定書の採択を受け、大気中の二酸化炭素濃度上昇を抑制するための具体的な政策が求められるようになった。排出規制、排出権取引、二酸化炭素海洋投棄などの方策が考えられているが、海洋生物による二酸化炭素固定量を制限する微量元素の鉄濃度を調節することによって、大気から海洋への二酸化炭素吸収機能を強化させる技術が、効果・コストの面から選択肢の一つとなっている。生物地球工学としての大規模な鉄濃度調節には、二酸化炭素の吸収や付随して期待されている魚類生産の増加といった正の側面と、底生生物やプランクトン群集に対する人為的関与といった未知または負の側面を有している。このような背景のもとに2001年以降、亜寒帯太平洋において中規模鉄濃度調節実験(SEEDS, SERIES, SEDDS II)、および親潮域の春季ブルーム期における鉄の消長と生物生産に関する現場観測(SPINUP)が行われた。提案するシンポジウムではこれら一連の研究成果をまとめ、何が明らかになり、何が課題とされたかを整理し、次の10年間で行うべき地球環境研究を提案することを目的とした。 |
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プログラム |
座長 奥修(産総研) |
9:40-10:00 |
1.鉄と植物プランクトン
武田重信(東大農) |
10:00-10:20 |
2.海洋で鉄を計る
西岡純(電中研)・武田重信(東大農) |
10:20-11:00 |
3.SEEDS I、SERIESの成果
津田敦(海洋研) |
11:00-11:30 |
4.親潮域春季ブルー無機の鉄の動態と生物応答
齊藤宏明(東北水研)・西岡純・芳村毅(電中研)・近藤能子・武田重信(東大農)・鈴木光次・吉江直樹(北大地球環境)・小埜恒夫(北水研)・桑田晃(東北水研) |
11:30-12:30 |
--- 昼休 --- |
座長 高橋一生(東北水研) 5.SEEDS IIの成果を中心に |
12:30-13:00 |
散布域における栄養塩・沈降粒子挙動
荒巻能史・江頭毅・野尻幸宏(環境研)、今井圭理(海洋研) |
13:00-13:30 |
散布域における生物応答
鈴木光次(北大地)・齊藤宏明(東北水研)・津田敦(東大海洋研) |
13:30-14:00 |
散布域における炭素・窒素収支
工藤勲(北大水) |
14:00-14:15 |
--- Break --- |
座長 鶴島修夫(産総研) |
14:15-14:45 |
散布域における放射性核種をマルチトレーサーとした粒子の挙動について
青野辰雄(放医研) |
14:45-15:15 |
海洋表層における生物起源気体の生成・消滅過程
角皆潤(北大理) |
15:15-15:45 |
海洋生物生産とエアロゾル生成過程
植松光夫(海洋研) |
座長 津田敦(海洋研) |
15:45-16:30 |
6.総合討論 |
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