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シンポジウム・研究集会の案内
2007年度日本プランクトン学会シンポジウム
(2007年度日本海洋学会春季大会シンポジウムH)
「プランクトンの長期観測―長期間の観測で見えてきたこと、個体群動態への研究発展」
   

主  催

日本プランクトン学会

共  催

日本ベントス学会・日本海洋学会・日本陸水学会

コンビーナー

吉松定昭(香川県赤潮研究所)
花里孝幸(信州大学)

日  時

3月26日(月) 09:30〜16:50

場  所

東京大学海洋研究所講堂

趣  旨

 最近注目されている、レジームシフトをプランクトン研究から検証してみると、どんな結果が得られるのか? 近年二枚貝の毒化に伴い有毒プランクトンの監視が事業化されているが、1970年代以前には有毒プランクトンはいなかったのか? それらの答えはプランクトンの長期観測結果から得られるものか? また、一時大きな問題となっていた諏訪湖のアオコ(ラン藻の異常発生)はどうなっているのか? こうした問題をプランクトンの長期観測事例から検証してみる。

 海洋においては長期観測の事例が少なく、事例紹介から何が明らかになったかを中心として紹介を行なう。一方、淡水域においては定点における定期観測が海洋に比べ容易であることから、長期観測結果の解析から先に進み、個体群生態研究等へと発展しており、事例紹介とともに近年の話題の紹介を行なう。

 近年、予算の削減から海洋調査をいかに維持していくかが問題になってきているが、今回のシンポジウムではプランクトン観測を含む調査の必要性についても視点の一つとして話題提供、討論を行ないたい。
プログラム
9:30-9:40 開会挨拶と趣旨説明
   吉松定昭(香川県赤潮研究所)
T.海域 (長期間の観測で見えてきたこと、長期観測の必要性)
座長 花里孝幸(信州大学)
9:40-10:20 東北海域の動物プランクトンの長期観測(小達コレクションの解析)
     杉崎広哉(中央水研)
10:20-11:00 三重県的矢湾における有毒プランクトンの出現(佐藤コレクションの解析)
     結城勝久((資)ブルーム)
11:00-11:40 播磨灘南部定点における植物プランクトンの出現状況
     吉松定昭(香川県赤潮研)
11:40-12:20 東京湾における植物プランクトン群集の変遷
     吉田健一・石丸 隆(東京海洋大学)
12:20-13:40      昼食
U.淡水域 (長期観測から個体群動態研究へ)
座長 吉松定昭(香川県赤潮研究所)
13:40-14:20 諏訪湖におけるラン藻の長期変動と生態系構造の変化
     花里孝幸・朴虎東(信州大学)
14:20-15:00 湖沼におけるラン藻の個体群動態解析に向けた取り組み
     辻村茂男(滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター)
15:00-15:40 天然環境における有毒藍藻 Microcystis の消滅因子の探索
〜有毒 Microcystis の分子生態とその感染性ファージの発見〜

     吉田天士(福井県立大学)
15:40-16:20 湖沼におけるラン藻毒素ミクロキスティンの動態
     朴虎東(信州大学)
16:20-16:40 総合討論 コンビーナー
16:40-16:50 閉会挨拶
    寺崎 誠(日本プランクトン学会会長・東京大学)
<総会と懇親会のお知らせ>
シンポジウム終了後、同会場にて2007年度日本プランクトン学会総会を行います。
また総会終了後、日本プランクトン学会懇親会を予定しております。