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シンポジウム・研究集会の案内
2021年度プランクトン学会春季シンポジウム
「海洋プラスチック研究の最前線」
   

主  催

日本プランクトン学会

共  催

日本海洋学会

開 催 日

3月20日(日)9:00-13:30(Zoomによるオンライン開催) 

コンビーナー

津田敦(東京大学)・山下麗(東京大学)・中嶋亮太(JAMSTAEC)
趣旨 生物が分解できない人工物としてプラスチックが広く使われだして70年以上になる。処理されないプラスチックは、最終的に海洋に流出し、微細化し、その一部が摂食などを通じて生物に取り込まれることによって生態系への影響が懸念されている。海洋プラスチックは、人類が抱える喫緊の地球規模環境問題としてとらえられ、近年、多くの研究が行われつつある。海洋プラスチックは、プランクトンではないが、ニューストンネットなど観測機器の多くはプランクトン研究で使われるものであり、その海洋中での挙動もプランクトン生態系に準じるものがあるかもしれない。今回のシンポジウムでは、国内の海洋プラスチックに関する研究者から話題提供をいただき、プランクトン研究者が、この地球環境問題にどのような貢献ができるかを議論する場を提供することになることを期待して企画を行った。
プログラム
9:00-9:05 開会挨拶 伴修平(日本プランクトン学会会長)
9:05-9:15 趣旨説明 津田敦
座長 津田敦
9:15-9:35 対馬周辺のマイクロプラスチック 〇山下麗,小川浩史,
伊藤進一,松村義正,
津田敦(東京大学)
9:35-9:55 戦後から現在に至る日本周辺海域の海洋プラスチックごみの分布と組成の変遷:水産資源調査試料を用いた長期時系列解析 ○宮園健太郎(東京大学)
,田所和明(水産研究・
教育機構塩釜拠点),
高橋一生(東京大学)
9:55-10:15 台風はプラスチックを大量に海に流出させるー「令和元年房総半島台風」を例にー ○中嶋亮太,美山透,
北橋倫,磯部紀之,
長野由梨子,生田哲朗,
小栗一将,土屋正史,
吉田尊雄,青木邦弘,
前田洋作,藤倉克則,
矢吹彬憲(JAMSTEC),
川村喜一郎,
鈴川真季(山口大学),
山内拓也(熊本大学),
H. Ritchie
(スコットランド王立動物学会)
座長 山下麗
10:15-10:35 世界海洋における1μm以上のマイクロプラスチック 存在実態調査 ○亀田豊,藤田恵美子
(千葉工業大学)
10:35-10:55 練習船による漂流・海底ごみ調査からみた日本周辺海域の海洋プラスチックごみの現状について 〇内田圭一,東海正,
北門利英,黒田真央
(海洋大学),
向井 徹, 今井圭理
(北海道大学),
八木 光晴, 清水健一
(長崎大学),
山中有一,幅野明正,
三橋廷央(鹿児島大学),
磯辺篤彦(九州大学)
10:55-11:10 休憩
11:10-11:30 マイクロプラスチックの動態モデルを用いた鉛直分布のサイズ依存性について 松村義正,佐々木千晴,山下麗,○伊藤進一(東京大学大気海洋研究所)
11:30-11:50 植物プランクトン凝集体とマイクロプラスチックが相互に干渉する鉛直輸送モデル ○吉武美穂,磯辺篤彦(九州大学)
座長 中嶋亮太
11:50-12:10 プラスチックから視る資源循環の課題と可能性 〇浅利美鈴(京都大学)
12:10-12:30 水生生物におけるMPsの体内動態とその生物濃縮 〇大嶋雄治(九州大学)
12:30-12:50 種の感受性分布を用いたマイクロプラスチックの有害性評価:現状と今後の課題 ○岩崎雄一(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
12:50-13:00 総括・閉会挨拶
13:00-13:30 海洋プラスチックに関するフリーディスカッション(参加自由)
<総会のお知らせ>
シンポジウム終了後、午後3時(15:00)よりオンライン開催(Zoom を使用)にて、2022年度日本プランクトン学会総会を行います。