2014年度日本プランクトン学会春季シンポジウム
「 遺伝子解析とプランクトン研究」
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主 催
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日本プランクトン学会 |
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共 催
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日本海洋学会
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開 催 日
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2014年3月26日(水) |
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場 所
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東京海洋大学白鷹館第1講義室
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コンビーナー
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西田周平(東大大気海洋研)、長井 敏(水研セ中央水研)、町田龍二(台湾中央研究院) |
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趣 旨
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遺伝子解析は他の生命科学分野におけると同様、プランクトン研究においても欠かせない手法となっており、分類、系統、生態、個体群動態、群集構造をはじめとする多くの分野で適用され、プランクトンとそれらを取り巻く生命現象の理解に大きく貢献している。例えば、画然とした物理的障壁に乏しいプランクトンの世界にもさまざまな時空間スケールでの遺伝的構造がみいだされることなどは、プランクトン研究における遺伝子情報の有効性、重要性を浮き彫りにしているといえよう。一方、形態種内に見いだされた遺伝的構造を種として認識すべきかどうかなど、遺伝子情報そのものに由来する新たな問題点も明らかになってきた。また、系統解析の分野では、形態に基づき推定された系統関係の見直しを促す結果も多くの分類群で得られている。さらに近年、環境水中の生物群集の構造・機能を包括的に解析するメタゲノミクスの分野でも、海洋微生物における莫大な多様性の発見や、生態機能の探索をはじめとする様々な取り組みが進められている。
本シンポジウムの第1部では、多様な分類群、生態群の多様性研究における遺伝子解析の適用について、また第2部では、近年進展の著しいメタゲノミクス、トランスクリプトミクスの適用と遺伝子解析をつうじた生態機能の探索について、研究の成果と現状を紹介するとともに、問題点と今後の展望について論議する。
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プログラム |
09:00- 09:10 |
趣旨説明
西田周平 |
第1部 生物多様性研究と遺伝子解析 |
1)形態・遺伝子情報の統合 座長 大塚 攻(広大生物圏科学) |
09:10-09:15 |
座長挨拶 |
09:15-09:40 |
内湾・汽水性カイアシ類の分類と遺伝子解析
上田拓史(高知大海洋生物)・大類(坂口)穂子(JAMSTEC) |
09:40-10:05 |
遺伝子情報に基づく淡水カイアシ類の種判別とその応用
牧野 渡(東北大生命
科学)
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10:05-10:30 |
渦鞭毛藻類の分類と遺伝子解析
岩滝光儀(山形大理)・高橋和也(山形大理工)
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10:30-10:40 |
休憩 |
2)分子系統地理
座長:町田龍二 |
10:40-10:45 |
座長挨拶 |
10:45-11:10 |
浮遊性ヤムシ類の分子系統地理
宮本洋臣(水研セ東北水研)・ 町田龍二・西田周平
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11:10-11:35 |
サンゴ礁無脊椎動物の幼生分散と遺伝子構造
安田仁奈(宮崎大農)・灘岡和夫(東工大情報理工)・長井 敏
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3)遺伝子バーコーディング:現状と展望
座長:長井 敏 |
10:35-11:40 |
座長挨拶 |
11:40-12:05 |
浮遊性刺胞動物におけるDNAバーコーディングの現状と応用について
ドゥーグル・リンズィー(JAMSTEC)・マリー・グロスマン(OIST)
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12:05-13:05 |
昼休み |
13:05-13:30 |
動物プランクトンバーコーディングの成果・現状・展望
町田龍二 |
13:30-13:55 |
Molecular phylogenetic and diversity analysis of protistan microplankton based on 18S rRNA gene sequences18S rRNA(遺伝子を用いた原生生物マイクロプランクトンの分子系統および多様性の解析)
Sau Pin Kok(創価大工)・菊池知彦(横国大環境)・戸田龍樹・黒沢則夫(創価大工)
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第2部:メタゲノミクスから生態機能の探索へ |
1)形態・遺伝子情報の統合 座長 浜崎恒二(東大大気海洋研) |
13:55-14:00 |
座長挨拶 |
14:00-14:25 |
メタバーコーディングのフレームワークとアルゴリズム
田辺晶史(水研セ中央水研) |
14:25-14:50 |
微生物-その群集構造と機能の解析
木暮一啓(東大大気海洋研) |
14:50-15:05 |
休憩 |
15:05-15:30 |
メタゲノミクスによるプランクトンモニタリングの実践
(植物プランクトンを中心に)
長井敏(水研セ中央水研)・飛田晃介(アクシオヘリックス)・田邉晶史・安池元重・藤原篤志・高野義人・中村洋路(水研セ中央水研)・及川寛(水研セ瀬戸内水研)・山本圭吾(大阪府水技セ) |
15:30-15:55 |
超並列シーケンサーを用いたカイアシ類の群集構造解析
平井惇也(東大大気海洋研)・下出信次(横国大環境)・栗山美樹子・市川忠史・日高清隆(水研セ中央水研)・津田 敦(東大大気海洋研) |
15:55-16:20 |
動物プランクトン群集を対象としたメタジェネティクス・メタトランスクリプトミクス分析
町田龍二 |
16:20-16:55 |
総合討論(座長:長井 敏) |
16:55-17:00 |
閉会挨拶
日本プランクトン学会会長 |
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<総会と懇親会のお知らせ> |
シンポジウム終了後、同会場において2014年度日本プランクトン学会総会を行います。また総会終了後、日本プランクトン学会懇親会を予定しております
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