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シンポジウム・研究集会の案内
2017年度日本プランクトン学会春季シンポジウム
「ゼラチン質動物プランクトンの世界」
   

主  催

日本プランクトン学会

共  催

日本海洋学会

開 催 日

2017年3月21日(火)

場  所

東京海洋大学 品川キャンパス 白鷹館

コンビーナー

西川 淳(東海大学)、豊川雅哉(西海区水産研究所)、三宅裕志(北里大学)

趣  旨

クラゲに代表される体がゼリー状の柔らかい物質で構成されるゼラチン質動物プランクトンは、海洋漂泳区において多様な分類群でみられ独自の役割を果たしている。近年、これらプランクトンは様々な種で飼育が可能になり、分類学・生物学的な知見が飛躍的に増加すると共に、実験生物としての利用も可能になりつつある。また、特定の種が様々な時・空間スケールで大量発生を引き起こすことから、そのメカニズムに関する研究も様々なアプローチで行われている。一方、比較的均質でニッチに乏しい外洋域において共生宿主としてのゼラチン質動物プランクトンの役割も注目されており、様々な手法を駆使した研究が展開されている。本シンポジウムでは、これらゼラチン質動物プランクトンに関する多様な先端的研究を紹介することで、明らかになりつつある新しいゼラチン質動物プランクトンの世界を俯瞰してみたい。また、研究者相互の情報交換を行うとともに、新たな研究の展開へ繋げる機会としたい。
プログラム
10:00-10:05 開会挨拶 (今井一郎 日本プランクトン学会会長)
10:05-10:10 趣旨説明 (西川 淳)
  講演者 所属 タイトル
10:10-10:40 戸篠 祥 黒潮生物研究所 生活史観察に基づく立方クラゲ類の分類学的研究
10:40-11:10 池田英樹 広島大学 ミズクラゲポリプ成長速度の推定:生体エネルギー学的視点からのアプローチ
11:10-11:40 鈴木健太郎 電力中央研究所 ミズクラゲ集群の空間構造と環境要因との関係
11:40-12:10 立花和則 東京工業大学 エダアシクラゲの生物学:ヒドロ虫の分子生物学的実験系の構築
12:10-13:30 昼休憩    
13:30-14:00 鈴木隆仁 琵琶湖博物館 マミズクラゲの継続飼育、展示に向けて
14:00-14:30 若林香織 広島大学 クラゲはイセエビ・セミエビ類種苗育成のための餌料になり得るか?
14:30-15:00 近藤裕介 広島大学 クラゲ類の共生生物群集とその種間関係
15:00-15:30 休憩    
15:30-16:00 高橋一生 東京大学 VPRを用いたウミタル類個体群動態の観察:とくに捕食寄生性カイアシ類との関係について
16:00-16:30 広瀬裕一 琉球大学 見えないサルパ:被嚢とその特性について
16:30-16:40 総合討論(三宅裕志)
16:40-16:45 閉会挨拶(豊川雅哉)
<総会のお知らせ>
シンポジウム終了後、同会場において2017年度日本プランクトン学会総会を行います。

総会後、懇親会を予定しております。参加受付は当日行います。