2019年度日本プランクトン学会春季シンポジウム
「プランクトン群集における共生・寄生 ―宿主個体群動態に インパクトを与える重要な一要因―」
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主 催 |
日本プランクトン学会 |
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共 催 |
日本海洋学会 |
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開 催 日 |
2019年3月24日(日) 13:00-17:10 |
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場 所 |
東京海洋大学 品川キャンパス 楽水会館大会議室 |
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コンビーナー |
鈴木紀毅(東北大学)、大塚攻(広島大学)、片野俊也(東京海洋大学) |
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趣旨 |
動植物プランクトン個体群密度の増減要因としては栄養と捕食者の面から説明されるケースが多かったが、近年、寄生生物による減耗の重要性が注目されている。例えば、珪藻類では捕食寄生性の菌類が発見され、その生活史、生態がわかってきた。また、オキアミ類に内部寄生する隔口繊毛虫の捕食寄生は宿主の大量死の原因となっていることが判明している。一方、単細胞性および多細胞性のいずれのプランクトンも多くの共生生物を持ち、宿主の栄養面、行動、個体群動態などに大きな影響を及ぼすことがわかってきた。ある種の有孔虫と藻類の間には絶対相利共生現象が見つかっている。このようなプランクトン群集における寄生・共生は沿岸域から外洋域で広く、かつ普遍的に見出される。本シンポジウムでは、動植物プランクトン、特に珪藻類、原生生物、クラゲ類、甲殻類、サルパ類を宿主とする寄生・共生生物を紹介し、その多様性、生活史、宿主動態へのインパクト、海洋生態系における機能などについて紹介する。 |
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プログラム |
13:00-13:10 |
趣旨説明(鈴木紀毅) |
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講演者 |
所属 |
タイトル |
13:10-13:35 |
外丸裕司 |
瀬戸内海区水産研究所 |
珪藻ウイルス研究に関する現状 |
13:35-14:00 |
片野俊也 |
東京海洋大学 |
珪藻に寄生する原生生物 |
14:00-14:25 |
鈴木紀毅
仲村康秀 |
東北大学
国立科博・植物 |
放散虫やフェオダリアを利用する生物 |
14:25-14:50 |
近藤裕介 |
広島大学 |
大型クラゲ類と他動物との共生の多様性 |
14:50-15:00 |
休憩 |
15:00-15:25 |
下出信次 |
横浜国立大学 |
相模湾における寄生性渦鞭毛藻類の浮遊性カイアシ類Calanus sinicusの卵生産に与える影響 |
15:25-15:50 |
高橋一生 |
東京大学 |
サルパ・ウミタル類に捕食寄生するサフィリナ科カイアシ類の生態 |
15:50-16:15 |
若林香織 |
広島大学 |
ゼラチン質動物プランクトンの共生・寄生者としての浮遊性甲殻類 |
16:15-16:40 |
大塚攻 |
広島大学 |
プランクトン群集における寄生・共生の機能 |
16:40-17:10 |
総合討論(片野俊也) |
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<総会と懇親会のお知らせ> |
シンポジウム終了後、同会場において2019年度日本プランクトン学会総会を行います。また、総会後、懇親会を予定しております。参加受付は当日行います。 |
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